Research

<Diagram 007> ヒトの属性の連続的拡張とNHA

ほんの数十年前まで(もしかすると今でも)ヒトは男と女という明確な対立項として理解されていましたが、現代においてはいわゆる男性と女性の間に、LGBTQ+と総称される連続的で多様な指向性と組み合わせが認められる方向に、急速に社会が変化しています。この傾向はむしろヒトという領域性の内側、すなわち男と女の間だけに起こることではなく、その外側に拡張し始めています。この傾向は必ずしも性差というスペクトル上に乗るべきものではありませんが、完全自律のAIのような主体性を持つものから背後に人が存在する他律性を持つアバターのようなものまで、または物理的実態を持つものから完全にバーチャルなものまでん、多様なNHA(Non-Human Agent)への連続性が、ポジティブな傾向として社会の中に現れ始めています。こうしたスペクトルの技術的、社会的な解析と体系化を行い、広範な立場や場面での多様な選択肢および機会提供が可能になる世界の実現を志向しています。

 

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