Research

<Diagram 004> スマホから建築へ、接点/接面志向から接空間志向へ

現在、デジタル世界と物理世界はいずれも実生活に自然に溶け込んでいますが、一般に思われているほどそれぞれの世界は接続できておらず、デジタル世界と物理世界を多様なNHAがスムースに、もしくは相互に認識するのは実際には難しい状態にあります。

デジタル世界と物理世界を繋ぐ接続領域は、点から面、面から空間へと徐々に高次元化しつつあります。現在はまだ1次元の接点(IoTデバイスなどの主にスカラー量を扱うConnecting “Point”)もしくは2次元の接面(スマホやPC画面などのInter“face“)が主流です。画像や音声などの低次のモダリティに閉じることなく、実空間のあらゆる部分をUI化、つまりは「接空間(Inter”Space”)」化し、高次元の情報パッケージを高次元のまま、特に空間記述にまとまった情報単位ごとに扱うことが、次世代のCPS(Cyber-Physical System)の社会実装を考える上で不可欠です。そうした視点から弊研究室では、汎用のデジタル空間記述環境、特に人スケールでの実装を志向する「コモングラウンド」の仕様構築および社会実装の枠組みの構築および公知化を、喫緊の社会課題として扱います。

 

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