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著者名: 中倉 康介, 豊田 啓介
I現実世界とデジタル世界の同期が求められる動的な環境において,エージェントの経路探索にはゲームエンジンが有用と考えられ,ナビゲーションメッシュの仕組みがその特徴の一つである.建築および地理分野では,IFC やIndoorGMLをはじめとする空間トポロジー情報を含んだ静的な記述仕様の実装が進んでいるが,経路探索には十分に活用されていない.本研究では,ゲームエンジンのナビゲーションシステムを使用しつつ,既存の建築領域の空間記述と併用することで,実空間における経路探索を効率化する可能性を検証する.また,その手法がスケール横断的な探索や意思決定にも活用できること,および人間の直感的な空間把握に合致するノード間関係グラフのクラスタリングにも利用できることを示す.